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開封したのは

コーネルの本です。やっと、です。

ジョゼフ・コーネル×高橋睦朗 「箱宇宙を讃えて」

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箱の中に様々な素材をコラージュして一つの空間・世界を作り上げた作品が有名なコンテンポラリーアーティスト、ジョゼフ・コーネル。
そのコーネルの世界に「詩」を添えた詩人の高橋睦郎氏。

この展覧会は去年千葉の川村記念美術館で行われていました。
去年の春展覧会を見に行った際に購入した、この催事のためだけに作られた両氏の作品集。
フランスの伝統的な手法による製本で作られたというこの本は、袋とじになっているページをペーパーナイフでちぎらなければ読めないもの。

ペーパーナイフを持っていなかった挙句、ずぼらな私はナイフを手に入れてもしばらくほったらかしにしていました。8か月を経てのようやくの開封です。

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展覧会では「箱宇宙」の名の通りまるでプラネタリウムのような空間に仕上げられていましたが、この本もそんな感覚。物語性のあるコーネルの作品に、物語を与えるように添えられた高橋氏の詩が色々な想像を掻き立てる。コーネルの作品単独で見るのとはまた違って、コーネルの意図とは違うかもしれないけれど作品がより深まるようで。

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本自体もとても素敵でした。なんというか、本を企画した人のコーネルへの敬意を感じる位雰囲気がぴったり。装丁も紙の質感もデザインも余白の取り方も、シンプルでいて細かく考えられているのが伝わってきます。

不器用にちぎってしまっても「味だわ」と思えてしまうのもそのお陰ですかね。
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コーネルの箱作品は川村記念美術館に所蔵されているので常設で見れるかと思います。
とても雰囲気の良い美術館なのでお勧めです!

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敷地内の池にいたこぶのある珍しいガチョウ。
人懐こくて動きが面白かったので、是非戯れてみてください。
by macottonmaco | 2011-02-05 20:54 | 日々


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