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旅の続き

前回の記事から随分と日が空いてしまいましたが・・・
冬に巡った九州の旅の続きを綴ります。

熊本から車を走らせ、予定より早く着いた長崎でまず立ち寄ったのは以前から訪れてみたかった波佐見町。
ここは波佐見焼で有名なところで、普段使っている器が偶然にもこの地で作られていることが多いので、数年前から気になっている場所だったのです。
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さすが窯元の町、至る所に工房やファクトリー、お店があって一日では周りきれないほど。
最初に入ったお店のスタッフの方がお勧めのエリアを色々教えてくれて、地図を片手にできる限り周りました。

中でも目を惹いたのは西ノ原地区。
古い建物を改築したお店兼ギャラリーやカフェ、ファクトリーショップが連なる小さなエリア。
雰囲気のとても良いところで、伝統と洗練された新しさみたいなものが融合した、と書くとちょっと大げさだけどそんな場所。
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もの作りの場所だからなのか、どこにでもあるようなのんびりとした地方の田舎町なんだけどどこか違う空気をまとった町。のどかな中に良いものを大切に丁寧に暮らしているそんな空気が伝わってきて、あれが欲しいこれも欲しいというような都会の消費社会がとても薄っぺらいものに感じてしまった。
簡単に安くてそこそこの物が手に入ってしまう時代だからこそ、「買う」という行為を大切にしていきたいなあと改めて思った。
こういう所にも住んでみたいね、と家族でそんな話をしながら小さな町を後にしました。


そして長崎で一番行ってみたかった場所、平戸へ。
至る所に古い小さな教会がひっそりと佇む島。
本州を旅していても時々不意にカクレキリシタンの歴史の一端に触れることがあるけれど、ここはその地なんだなあと思うと色々と思いも巡ってくる。

ステンドグラスや、貝や虫の羽根で装飾された内装の壁が見事な教会、外観も様々で建築にも目を奪われてしまいました。
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写真だけで見るとまるで日本じゃないみたいに感じるけれど、どの教会も丘の上の民家や住宅地の中にひっそりと建っていて大々的に観光地化されているわけではなく、そこには地域の人たちの信仰が脈々と続いていることを思わせる。
カクレキリシタンの歴史を描いた遠藤周作の「沈黙」をいつか読んでみたい。

もう少しゆっくり見たい気持ちを我慢しつつ、二日間の長崎滞在のあとは再び福岡へ。

この九州旅行では、いつもお世話になっている福岡のmofmofさんに初めて行くこともできました。こだわりのある可愛いものがぎゅっと集められた小さなお店には、関東ではなかなか出会えない作家さんのものもあったり。
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お客さんの絶えない素敵なお店でした。こういう寄り道も旅の醍醐味。
少しの間でしたがおしゃべりに付き合ってくださったmofmofさん、ありがとうございました♡


あっという間に九州の旅もおしまい、本州に渡って目指すは広島。
広島には何度も来たことがあって、懐かしい場所に再び。
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宮島は、観光客が多い通りの一本裏に入った通りが雰囲気が良くて好き。
表通りの賑わいが嘘みたいにひっそりとする。
相変わらず鹿たちものんびりしていて、時々え?!ってところから出てきたりして。何度来ても良いところ。

広島でもお世話になっているLilianさんへ寄り道。3年振りの再会。
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スタッフのお二人と楽しいおしゃべりをしたり店内を見せてもらったり。
macottonも可愛くディスプレイして頂いて嬉しい限りでした。


広島からはまっすぐ東京に戻るつもりだったけれど、旅の終わりが近づくにつれ寂しさが。
どこかまた寄り道して帰ろう、ということになって初めてのお伊勢参り。三重に立ち寄りました。
立派なご神木がいくつもあって、式年遷宮で新しく建て替えられたばかりの建物がとても綺麗でした。
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2週間の旅もこれでおしまい。
高千穂に平戸にお伊勢さんに、日本の神様と西洋の神様を巡ったような旅。
大自然や田舎の風景や温泉に癒されて、物作りの町では気づきもあって、友達に会えたり会いたい人に会いに行けたり。
美味しいものも欠かさずに。

家族3人のんびり構えた自由な長旅。奇跡みたいな贅沢な旅でした。
この旅でフグに牡蠣に赤牛や松坂牛まで堪能した娘。
美味しそうに、時に興奮して、時にドヤ顔で小さな体で元気に食べる姿も面白かったなあ。
そしてずっと運転を頑張ってくれた夫には感謝。車好きな夫に運転も地図もほとんど任せきりで私には本当に贅沢旅行でした。


もっともっと行ってみたい場所が増えた九州。
またのんびり訪れてみたいです。
by macottonmaco | 2015-04-01 02:33 | 日々


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